昭和62年山ノ内町中央公民館・山ノ内町文化協会発行「やまのうちの年中行事」には切り絵の挿絵と共に迎え盆について書かれています。
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お盆を迎えるには、夏の間蚕を飼っていた座敷や茶の間に畳を敷き部屋をきれいにします。そして盆棚(精霊棚)を組み立てます。盆棚や仏壇の周りを葦で飾り、さらに葦に”長そうめん”をかけます。盆花(ききょう、おみなえし)を飾り、キュウリ馬やナス牛を作って供えます。キュウリ馬は仏様に少しでも早く来ていただくように、ナス牛は送り盆の時名残惜しいので少しでも遅くお帰りいただくように足の遅い馬に乗っていただくという願いが込められています。
迎え盆では家の”けだし”(門口)で麦わらやカンバを焚いて「お盆ござれ、お盆ござれ」と唱えます。
お盆の夜には盆踊りをします。公会堂の庭などにやぐらを組んで踊ります。須賀川では新嫁さんが正装しお姑さんに連れられて踊る慣わしでした。
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現在では盆棚を飾る家はほとんどなくなりました。しかしキュウリ馬やナス牛を仏壇に供えたり、お仏飯として素麺を供える家も多くあります。また、盆踊りを行う地区も少なくなりましたが、北部須賀川地区には”ぼんじゃもの”という盆踊りが残り、今も大事に継承されています。
ぼんじゃもの・・・町芸能祭から |
都会に出ている家族の帰省が始まっています。道路の渋滞も激しくなります。ゆとりを持って安全運転で帰ってきてほしいと家族は思っています。
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