2月24日、残すところ後4回になった長寿大学では、小布施町で一絃琴の保存と継承に取り組んでいらっしゃる「逢瀬琴の会」の皆さんに、一絃琴のお話しと演奏をしていただきました。
一絃琴は平安時代の歌人在原行平が須磨(兵庫県)に流された折、須磨の浜に流れ着いた板きれに冠の紐を張って琴を作り弾じたということから「須磨琴」とも呼ばれています。兵庫県では県の重要無形文化財に指定され、保存会が保存継承活動をされています。
小布施町と一絃琴のかかわりは、豪商高井鴻山が32才頃、活文禅師(松代藩士の家に生まれ上田の龍洞院の住職のころ、佐久間象山、高井鴻山の師として指導された)に一絃琴を指導され、禅師の愛用していた一絃琴を譲り受け演奏を楽しんだことから始まっているそうです。現在鴻山記念館に愛用の一絃琴が保存されているそうです。
明治中期から衰えた一絃琴伝統文化の復興、保存をしようと、小布施町では平成元年に「逢瀬琴の会」が発足し活動をしてこられました。
山ノ内町長寿大学には「大正琴」の技能講座がありますが、昨年まで指導をお願いしていた先生が急逝され、指導者を捜していたところ、小布施町で大正琴の演奏活動をされている方が指導をしてくださることになりました。そのご縁がもとで今回の「一絃琴」の伝統文化継承活動の講演と演奏が実現しました。
演奏が終わった後、「一絃琴」を間近に見たりさわったり、音を出したりする時間もとっていただきました。大勢の方が興味を持たれたようでした。
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