昭和62年に山ノ内町中央公民館・町文化団体連絡協議会(現山ノ内町文化協会)で刊行した「やまのうちの年中行事■民話第二集」という本があります。
この本には山ノ内町の年中行事や冠婚葬祭、民話第一集に載せきれなかった民話が、切り絵の挿絵とともに紹介されています。歴史と共に少なくなっていく年中行事を文章で残そうということで刊行されましたが、刊行から20年余、ますます忘れられていく年中行事です。
今回「みそかだんご」という年中行事を紹介します。
1月31日に、初嫁、初婿さんが実家へ招かれる日です。この日は各家で、しいな粉(よくみのらない米の粉)で作った黒い大きなだんごを、3個ずつ、くしざしにして家の軒下や窓にさします。この家に住み着こうとしてやってきた鬼がそれを見て、「おれの目は2つだが、この家の目は3つある。これは大変だ」とおそれて逃げ帰るのだそうです。また「鬼の目よりおれの目の方が大きい」と言って縁側で食べた家もあったそうです。(本文から抜粋)
山ノ内町で”みそかだんご”が今も行われているかどうか分かりません。調べてみたいと思っています。
長野県小川小学校のホームページに、小川村の民話が紹介されていますが、そのなかに「みそか団子」という民話がありました。
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