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 長野県の北部にあり、志賀高原や山ノ内温泉郷等の観光地、リンゴ・ブドウなどの果物畑、自然豊かな高原を自負している山ノ内町の中央公民館です。また、温泉を楽しむニホンザル(スノーモンキー)でも有名になり、外国からのお客様も多くなりました。このブログでは、山ノ内町の公民館活動を始め、伝統文化、行事、人々の営み、文化財、季節、自然などの情報を発信し、故郷山ノ内町を見つめ直したいと思います。   

2011年1月11日火曜日

小正月の行事「どんど焼き」


1月10日(月)成人の日、山ノ内町夜間瀬にある宇木地区では大人や子どもが集まって盛大にどんど焼きが行われました。火をつけた松明で3人の子どもがやぐらに点火し、どんど焼きの炎が空に向かって燃え上がりました。

火がおさまった後は、家々から持ち寄った”みずき”という木の枝にさしたお餅や”ものづくり”(繭玉)をどんど焼きに差し出して焼きます。火がおさまったとはいえ結構熱いので子どもたちは手で顔を遮ったりしながら焼いていました。このお餅を食べると一年中風邪を引かないといわれています。
昔、50年くらい前は中学生が先頭に立って山に木を切りに行ってやぐらを組んだりしたそうですが、今は育成会やPTAの皆さんがやぐらを組んだりし、子どもたちは注連飾りやだるまを集めることが仕事だということです。

育成会・PTAのお母さん方が作ってくれた豚汁をいただきながら子どもも大人もどんど焼きを楽しんでいました。

以前は小正月、15日に行われていたどんど焼きですが、最近は土日や成人の日に行われるところが多くなったようです。長野県では各地でどんど焼きが行われますが、「どんと焼き」「三九郎」と呼ぶところもあります。

みずき・・・地域によって”みずき”ではなく他の木を使います。諏訪地方では柳の木を使っています。諏訪地方のどんど焼きの前にはホームセンターで柳の木が売られているのでびっくりしたことがあります。
ものづくり・・・養蚕の盛んだった長野県では、その年に繭がたくさんとれるようにと願い、米粉でつくった蚕の繭の形のお団子を木の枝にさしたりして家の中に飾りました。

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