7月31日(火)、32回となる志賀高原夏期大学が町文化センターで開講されました。
第一日目は、東京大学大気海洋研究所教授の永田俊先生の「地球環境と循環を考える」という講義をお聞きしました。永田先生は中野市のご出身で子どもの頃から理科大好き少年だったそうです。小学生時代にDNAの記事を読み、そのことが今の研究の原点ではないかとも話されました。
午前、午後4時間にわたる講義でしたが、200名余の受講生は永田先生の講義を熱心に聴講しました。
地球温暖化の原因とされている二酸化炭素は、森林などの植物の光合成によって行われる炭素の固定と、海水への溶解による固定があるということ、そして産業革命前は植物の光合成による固定で済んでいたものが、そうではなくなっていることを具体的に話していただきました。海水のPHが産業革命以前はpH8.21だったものが、現在はpH8.10に減少、酸性化していることで、貝やサンゴのような石灰化する海洋生物への影響が懸念されているという話は印象的に残りました。
明日は第2講として、信州大学人文学部教授山本英二先生(山ノ内町出身)から「続・高校教科書で学ぶ日本史」を昨年に引き続いて講義をしていただきます。当日の受付もできるそうですので気軽にご参加ください。
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