今年一回目の「アットホームプラザ」(家庭教育講座)は、7/5山ノ内中学校PTAと共催で開催されました。今回は飯山養護学校の教頭先生に「発達障害の理解と支援」という講演をしていただきました。会場となった体育館には、授業参観後の保護者の皆さん多数集まっていただき、真剣にお話を聞いていただきました。
近年、「発達障害」という言葉をよく耳にします。発達障害とは「自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害」「症状が通常低学年に発現とする」と言われています。
ADHDという言葉を最近よく耳にしますが、「注意欠陥/多動性障害」の略です。この障害は、集中できない、じっとしていられない、衝動的に行動するという表れをするそうです。一昔前は、落ち着きがない、乱暴者・・・家の躾が悪いと言われがちでしたが、これも発達障害で家庭の責任だと誤解されやすいのも問題となっています。またその子は周りとあわせて行動することの”行きにくさ」を持っているようです。しかし周りの者が障害を正しく理解して適切な支援をすれば、生きにくさを感じないで発達できるそうです。
保護者の皆さんに「障害のある子が本来持っている弱さを体験」もしてもらいました。「今からスクリーンにいろいろなものが写りますからよく見ておいてください」・・フラッシュのように品物が写った後、講師から「ジャガイモは何個ありましたか」と質問です。保護者の皆さんにマイクを近づけてお聞きしますがはっきり分かりません。二回目は最初に質問することを言ってから同じ質問をしました。すると正解が出ます。不安と自信の無い回答から、安心して答えることができるようになりました。
このように、本来持っている弱さを理解し、それをカバーできる支援をすれば自信を持って受け答えができるようになります。ところが理解されず誤解されて生きていきますと、「否定の悪循環」として「乱暴、反抗、抑鬱、人間不信、非行、触法行為、引きこもり、不登校」などの二次障害が現れるそうです。
どの子も、生きにくさを感じないで自尊感情をもって生活するためには「子どもの可能性(よさ)をのばす教育を」「周囲が子どもの見方を変えること」を最後に教えていただきました。
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