
講演の前には、会員の皆さんから聴講生の皆さんに「はやそば」を振る舞っていただきましたが、初めての方もいらっしゃって「おいしい。おいしい」という声が方々から聞こえてきました。
「食いしん坊万歳」というテレビ番組で紹介され、その後平成13年に長野県無形民俗文化財に指定された須賀川のはやそばは、手のかかる「そばきり」とは違って、短時間にできます。昔は、小腹の空いたとき食べたそうです。また一説では「そばきり」は祝い事のときにしか食べられないので、大根の千切りを入れてそば粉とまぜ、そば切りの雰囲気を出したものだとも言われています。
「おらほの村にはなんにもねやさ」ではなく、たくさんの文化や伝統がある。食材も野山にたくさんある。地域でとれる食材を使って食文化が伝えられてきた。それを誇りに思わないでいてはいけない。文化は飾ってあるものではなく、生活に密着したところにある。と田中さんは話されました。そして器も地域の竹細工や葉を使って心を込めてお客さんに出すこと、説明して出すことが”おもてなし”だとも話されました。
須賀川はやそばの会では、地域の食材を使った季節季節の「野趣を喰らう会」も開催しています。まず行動しなければ何も始まらないという言葉が印象に残りました。
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