自分の写真
 長野県の北部にあり、志賀高原や山ノ内温泉郷等の観光地、リンゴ・ブドウなどの果物畑、自然豊かな高原を自負している山ノ内町の中央公民館です。また、温泉を楽しむニホンザル(スノーモンキー)でも有名になり、外国からのお客様も多くなりました。このブログでは、山ノ内町の公民館活動を始め、伝統文化、行事、人々の営み、文化財、季節、自然などの情報を発信し、故郷山ノ内町を見つめ直したいと思います。   

2010年9月15日水曜日

場を清め 時を守り 礼を正す

この写真の言葉、「を清め 時を守り 礼を正す」は、山ノ内中学校を卒業した方ならお分かりになると思います。山ノ内中学校は昭和39年9月に町4中学校(当時の生徒数1109名)が実質統合されました。そのときの岡田滋雄校長は、この三原則を事ある度に生徒に訓示され新しい中学校の建学にリーダーシップをとられました。そして今も山ノ内中学校の校訓として実践されています。

開校30周年記念誌に寄せられた岡田校長の回想には、「学校運営の教育方針は創業の校是として全職員生徒とともに統合中学校の目標としたのである。(森信三先生のご示唆)と記されています。

今年、志賀高原夏期大学で森信三先生について講義をされた寺田一清氏から「森信三先生あいうえお語録」という小冊子を送っていただきました。森先生の短歌を選定し、あいうえを順に並べたものですが実に奥が深い内容です。その中、「み」の短歌に「みすずかる信濃の宿のひと部屋に遺書をかくがに書(ふみ)かき暮らす」を見つけました。信州山ノ内の宿にて先生は、遺書を書くように書物の執筆にいそしまれたようです。寺田先生のお話ですと、森先生は湯田中出身の長島亀之助氏と懇意で、その縁で沓野の宿に長く逗留されて執筆をされたということです。岡田校長もその縁で森先生の教育哲学を学ばれて、3原則を校訓とされたようです。

この3原則は「職場学校再建の3原則」といわれています。環境を美しくし、時間を大切にし、礼を尽くすことは、当たり前のことですがなかなか実行できないものです。しかし心がけ次第では実行不可能なことではないと思います。ごく当たり前のことができる職場、学校、家庭を作りたいものです。

大勢の文化人の方が山ノ内を訪れておられます。このブログでも紹介をしていきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿