10月22日、山ノ内町西部地区にある”よませ保育園”で、人権・同和教育公開保育がありました。園では「幼児期における人権感覚の育成をめざして」というテーマで保育に取り組んでいますが、今回の公開保育では、年長児が計画した「ちびっこ運動会」に年中児を招待して一緒に運動会を楽しむ中で「人権感覚」を育成するという内容でした。
子どもたちの言葉や行動の中に、確かに人権感覚が育っているなと思わされることがたくさんありました。たとえば、楽しい運動会当日欠席した友達の名前が、どの子からも自然に出てきました。また先生が「さみしいね。早く良くなってほしいね」と語りかけると、どの子も自然にうなずいたり、「そうだね」と言うのです。
年長児は運動会の役割を全員が持っていました。自分たちで運営すること、年中児をリードすることで、自尊感情を持てるように保育が計画されているなと思いました。運動会の中ではルールを守ること、力を合わせること、応援することなどで子どもたちの人権感覚の育成を考えられているようでした。
楽しい運動会の後、教室に戻った子の中に、泣いている子がいました。先生が「なぜ泣いているのか教えて」と聞きますと、「くやしかった」とはっきり話しました。先生は「そうだね、がんばったから悔しいんだね」とその子に寄り添った言葉がけで、その子を認め、フォローされるのです。その先生の言葉できっと救われたと思います。
温かな先生方や友達の中で、どの子にも人権感覚が育っていると思わされる公開保育でした。
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