自分の写真
 長野県の北部にあり、志賀高原や山ノ内温泉郷等の観光地、リンゴ・ブドウなどの果物畑、自然豊かな高原を自負している山ノ内町の中央公民館です。また、温泉を楽しむニホンザル(スノーモンキー)でも有名になり、外国からのお客様も多くなりました。このブログでは、山ノ内町の公民館活動を始め、伝統文化、行事、人々の営み、文化財、季節、自然などの情報を発信し、故郷山ノ内町を見つめ直したいと思います。   

2011年12月28日水曜日

2011年をブログで振り返りました~2~

7月は、18日朝「なでしこJAPAN」の女子サッカーワールドカップの優勝の瞬間が思い出されます。あきらめないということが素晴らしい結果をもたらしてくれることを私たちに知らせてくれました。
また、山ノ内町では小澤征爾先生の復帰最初の指揮を山ノ内中学校でとられたことが、嬉しい大きな出来事でした。
また志賀高原ロマン美術館では「第2回超カワイイ主義宣言展」がおこなわれました。関西若手作家12名の皆さんの作品が展示され大勢の皆さんに見ていただきました。

8月、町民登山で「五竜岳」を目ざしましたが、あいにくの天候で途中断念しました。また町の地区公民館役員研修視察を、海野宿、塩田平で行いました。「無言館」の戦没学生画家の作品に平和の尊さを感じてきました。
15日には町成人式を挙行いたしました。新成人の皆さんがスーツや浴衣姿で集まり、成人となった自覚と持ったり久しぶりに会う友と語り合ったりする厳粛なうちにもなごやかな式となりました。
中央公民館英会話教室は、トーマス先生の後任としてチャベス先生を迎えて新たに開講しました。

9月は芸術の秋でした。第15回コカリナフェスティバルin北志賀高原、そして「少年少女コカリナフェスティバル98ホール」を開催しました。コカリナフェスティバルでは県内外からの愛好家の演奏を聴き合い、また夜の交流会でもさらに親交を温めました。2つのフェスティバルでは、黒坂黒太郎先生の演奏に酔いしれました。
またロマン美術館では、超カワイイ主義宣言展にあわせワークショップが行われ、お二人の作家の指導で参加者の皆さんは思い思い色をつけて楽しみました。
町内の学校では運動会、文化祭が行われ子どもたちの真剣な姿を見ることができました。

10月、11日には「お月見ウオーク」を、23日には「秋のハイキング」を開催しました。お月見ウオークは満月の日でしたが、残念ながら雲に隠れたりわずか出たりで残念でした。秋のハイキングは、飯山市小菅神社から北竜湖を散策しました。参加者からは、「小菅神社奥社まではハイキングというより登山だった」「鎖場もあったりしてスリルがあった」などの声が聞こえました。


11月は町総合文化祭を行いました。展覧会には日頃の学習の成果が遺憾なく発揮されていて見事な作品が展示されました。今年の芸能祭は2日間に分けて実施しました。華やかな踊り、美しい歌声などがホールいっぱいになった皆さんを楽しませてくれました。駐車場では青空広場が行われ、即売会や演奏を楽しんでいただきました。
11月16日の朝は例年より早い里山初冠雪の朝となりました。18日には長寿大学が130名の受講者で開講されました。21日には東小学校体育館で富永房枝さん(風ちゃん)を講師に迎えアットホームプラザを行いました。障がいを受け止めて力強く生きる姿に、子どもも大人も感動しました。


12月、高齢者にも携帯電話が普及していることから、初めて「携帯電話教室」を開催しました。16名の参加者の皆さんはインストラクターにていねいな指導でメール送信、カメラ機能の使い方、安全な使い方を3日間計6時間勉強して頂きました。

志賀高原ロマン美術館では、「スノーモンキー写真展」が開催されました。
あわせて募集された「スノーモンキーフォトコンテスト」では、県内外からたくさんの応募がありました。その中からグランプリには京都在住の女性の作品「カーッ」が選ばれました。

2011年、悲しいこと、嬉しいこと・・・・様々なことがありました。
2012年、平成24年、辰年が良い年でありますように。
1年間中央公民館活動にご理解ご支援をいただきありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。




2011年12月27日火曜日

2011年をブログで振り返りました~1~

2011年も残すところあとわずかで暮れようとしています。今年を象徴する漢字が「絆」ということ、およそ予想はできたのですが、今年くらいに「人と人とのつながり」「絆」の大切さが見直された年はないのではと思います。


そんな今年を「中央公民館つれづれ草」(今年投稿した記事254)の中から、今日と明日2日間で振り返ってみたいと思います。

2011年は快晴で明けました。小正月には「どんど焼き」が各地区で行われ真っ赤な炎が天を焦がしました。年明けの長寿大学では「らくのう座」の皆さんに公演をしていただき民俗芸能を堪能しました。

2月になると山ノ内町の長野電鉄沿線にカメラマンが増えました。2月12日に引退する2000系A編成の姿を撮影しようと県外からも大勢の皆さんがみえました。そして2月26日(土)には2100系愛称「スノーモンキー」が運行を開始しました。

3月は、3.11東北地方の大震災・原発事故を抜きにしては語ることができません。テレビの画面から流れてくる映像は、現実に起こっているものとは思えませんでした。今もなお、避難生活を余儀なくされている方が大勢いらっしゃいます。災害対策を根本から見直す大事件となりました。公民館でも募金活動を行いましたが、小銭を貯めて、大きなビニル袋に入れて持ってきてくださった方もいました。

また3月には、中央公民館主催の生涯学習フェスティバル、かんじきツアーを開催しました。多くの皆さんに参加いただきました。









4月には、このブログ「中央公民館つれづれ草」が訪問者1万人を記録しました。開設以来約1年間で多くの皆さんに訪れていただきました。
月末から5月連休にかけて、桜の開花もあり町のあちらこちらで桜を楽しむ皆さんの姿を見ました。


5月、若葉がまぶしいい季節になると、里の野草が伸びてきました。ノビルやノカンゾウの酢味噌和えをブログで紹介したところ、早速調理してくださったというお話をお聞きしました。また野草の調理関係の記事へのアクセスが多くなりました。








 6月、昨年に引き続いてイリオモテアサガオを日よけもかねて緑のカーテンとして育て始めました。冬の間挿し芽で育てた苗がどんどん生長しました。
 また、春のハイキングを行いました。千曲市と長野市大岡の聖山へのハイキングでした。わらびなどの山菜、湧き水、芦の尻の道祖神など貴重な体験をしました。


7月からは明日のブログに載せる予定です。

2011年12月26日月曜日

第6回長寿大学「唱歌史とクラリネット演奏」


今年最終の山ノ内町長寿大学は、地元にお住まいの小林正雄さんに「唱歌史とクラリネット演奏」と題して講演をしていただきました。小林さんは陸上自衛隊中央音楽隊にクラリネット奏者として長く勤められ、定年退職を機に山ノ内町に住まいを構え、地域の音楽活動にお力を発揮されています。志賀高原音楽祭やコール花音の演奏会にも出演され、クラリネットのみならずテノールの歌声を聞かせて下さいました。

今回の長寿大学では、日本の唱歌史の中で大きな足跡を残した近代音楽教育の第一人者、伊那高遠出身の伊沢修二先生、中野市出身の高野辰之先生、中山晋平先生、そして今ジブリ映画の音楽を担当している久石譲さんの功績を様々なエピソードを交えてお話頂きました。また、高野辰之先生の代表作「もみじ」「朧月夜」、中山晋平先生の「しゃぼんだま」「肩たたき」「うさぎのダンス」など会場全体で歌ったりして、和やかな時間を過ごすことができました。

2011年12月22日木曜日

イリオモテアサガオの挿し芽・月見草の冬越しに挑戦中

今年の夏から秋にかけて中央公民館の日よけとして、また公民館を利用される皆さんの話題となった「イリオモテアサガオ」の挿し芽が順調に育っています。
昨年は挿し芽が成功した苗を12月にいただき、冬越しをしましたが、今年は最初から挿し芽に挑戦しました。20本以上は挿したのですが、現在11本が発根し育っています。

また今年利用者の皆さんにお配りした「月見草」は株を冬越しさせています。一年草ではないかと思ったのですが、自宅の月見草は全く同じ場所から何年も芽が出て、しかも早く咲くので根で冬越しをするのではないかと思っています。

先日も「館長さんからいただいた月見草はこのままで冬を越すんですか」と聞かれました。植木鉢に植えたものが2つあるということなので、一つは切り戻して室内に、もう一つは植木鉢のまま路地の土の中に埋けたらどうかとお答えしました。来年が楽しみです。


2011年12月21日水曜日

明日22日は「冬至」です。


雪の降る夕方、足早に家に向かって歩く人影
夏至から冬至まで昼の長さが短くなり続けますが、明日22日は「冬至」です。「冬至を過ぎると米粒一粒ずつ日が長くなる」と昔からいわれています。米粒一粒という小さくて細かい程度に、知らず知らずのうちに日が長くなっていきます。そして、気がつくと「日が暮れるのが遅くなったねえ」という会話が出てきます。

冬至には、カボチャを食べる風習が各地にあります。なぜカボチャなのか調べてみると、科学的には「ビタミンAやカロチンが豊富で、風邪予防に効果がある」といわれています。また、冬至には、「ん」が付く食べ物を食べると「運」がつくということから、「だいこん、にんじん、ぎんなん、レンコン・・・・」そしてカボチャ(南瓜なんきん)も食べるようになったといわれています。

「やまのうちの年中行事」(s62刊)では、冬至には「砂払い」というコンニャクとカボチャの料理をしたそうです。年末の大掃除は、家の中だけでなく体の中もということでしょうか。
また、この日を「南瓜の年取り」とも言うそうです。カボチャに年を取らせると婚期が遅れるという言い伝えもあったようです。

今年もあとわずか。カボチャを食べて風邪をひかないで健康に冬を楽しみたいものです。山ノ内町は、これからが冬本番です。

2011年12月20日火曜日

寒い週明けとなりました

12月16日(金)から降った雪が、里でも10cmほど積もりました。しかし土日に暖かくなりだいぶとけてしまいました。

しかし日曜日夜半からの雪もあり、週明けの月曜日はとても寒い朝となりました。またスキー場の積雪もあり本格的なスキーシーズンを迎えました。

山ノ内町役場町民ホールには先日ペレットストーブが入りました。写真のペレットストーブはコンパクトですが、計算上約40畳の暖房能力があるということです。公民館においでの方の中には、果樹の薪を使って薪ストーブを活用されている方もいらっしゃいます。「よく暖まるし、経済的だし、ゆらゆらとした炎を見ているだけでも暖かくなる」と話してくださった方もいらっしゃいます。

2011年12月19日月曜日

12/15 第5回長寿大学「ケータイ安全教室」

12月15日(木)第5回長寿大学を開講しました。今回の教養講座は、最近高齢者の皆さんにも普及している携帯電話の安全な使い方について、携帯電話接続会社から講師をお招きしました。

先日、公民館で「携帯電話教室」を開催しましたが多くの申し込みがありました。長寿大学に出席していただいている方も非常に多くの皆さんが携帯電話をお持ちです。

スライドや動画をつかって、詐欺被害にあわない方法、フィルタリングサービス、災害伝言板サービスなど、ためになるお話をお聞きしました。

「ケータイ安全教室」
http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/social/educational/safety/

2011年12月16日金曜日

利用者の皆さんの力「全館清掃」

山ノ内町文化センターを利用して活動されている皆さんに、年末大掃除、全館清掃にご参加いただきました。あわせて消防訓練を行いました。

まず消防署から防火の講話がありました。火災が発生したらだれでもパニックになります。ましてや自分の家だったらパニックにならないとはいえません。大切なことは「状況把握 連絡 初期消火 避難」だということです。お話の後は、消火訓練です。訓練用の消化器を使って実際に体験をしました。体験があるとないとでは、実際に起こった場合雲泥の差が出ます。あってはならないことですが「備えあれば憂い無し」です。

午後、夜の2回に分けて全館清掃をお願いしました。年末の大掃除を終えてお正月を迎えます。


2011年12月15日木曜日

ロマン美術館スノーモンキー写真展始まる

志賀高原ロマン美術館は、第4回を数える「スノーモンキー写真展」を12月10日にオープンしました。あわせて、第2回スノーモンキーフォトコンテスト入賞者の表彰も行われました。
美術館2階のギャラリーには、地獄谷野猿公苑のニホンザルの四季をとおしたプロの写真家による様々な写真が展示されています。
また1階ロビーには、フォトコンテストのグランプリを始め、入賞した作品が展示されています。審査員からは、年々作品の完成度が高くなっていること、動きのある作品が多くなったことなどの講評と共に、一点一点講評がありました。今回グランプリを受賞された京都の女性の方も遠くから駆けつけていただきましたが、大変感激をされていました。

2011年12月14日水曜日

蟻川図書館クリスマスお話し会

12月10日(土)町立蟻川図書館でクリスマスお話し会が行われました。会場となった文化センターには、大勢の親子が集まり、お話ボランティアグループ「ぐーちょきぱー」の皆さんの紙芝居や読みきかせ、ブラックシアターに目を輝かせていました。

お話し会の後は、子どもたちの「サンタさーーーーん」という声にサンタクロースが登場し、プレゼントが一人ひとりに手渡されました。


※ブラックシアター「黒いイーゼルの上につけたブラックライト蛍光灯で、蛍光ポスターカラーで描いた絵を照らして浮かび上がらせるミニ劇場」

2011年12月13日火曜日

冬の夜空の天体ショー「12/10皆既月食」


今年の大きな天体ショー「皆既月食」が山ノ内町でも、しっかりと見ることができました。

10時前から月の左下から欠け始めた満月は、11時過ぎに完全に欠けて、暗い赤銅色の月になりました。そして、欠けるに従って月明かりのために見えにくかった星座がはっきりと見えるようになりました。このような光景は月食のときでしか見ることができません。


明けて12日(日)12時過ぎ皆既が終わり、徐々に満月に戻っていきました。
忘年会のシーズンで土曜日ということもあり、ほろ酔いかげんで見られた方もいらっしゃるのではないかと思います。

2011年12月12日月曜日

第4回長寿大学から

第4回長寿大学教養講座は、中野警察署から交通課長さん、生活安全係の刑事さんから「高齢者の交通安全」「振り込め詐欺の防止」についてお話をいただきました。

45才を過ぎると動体視力が低下し距離感や速度の認識が衰えてくること、事故に遭わないようにするために目立つ服装をしたり蛍光たすきを着けたりすることが大事だということなどを教えていただきました。

振り込め詐欺の防止の話では、刑事さん自ら作った紙芝居をスライドを使ってわかりやすく教えていただきました。この紙芝居を使った取組は、12月7日の信濃毎日新聞でも紹介されました。いつもは紙芝居ということですが、今回大勢ということからプレゼンテーションソフトに作り直してくださいました。

 後半の技能講座では第4回目となり、皆さん集中して活動をされていました。
教養講座

2011年12月9日金曜日

携帯電話教室を開催しました

携帯電話の普及が進み、緊急連絡・メールなど生活になくてはならない存在になってきています。しかし、携帯電話の機能を使いこなしているかどうかとなると、まだまだと思う方が多いようです。今回は、携帯電話通信会社に講師をお願いし、初心者向けの携帯電話教室を開催しました。16名の定員で申し込んだところ予想以上に多くの皆さんに申し込み、問い合わせをいただき、携帯電話をもっと使い込みたいと思っている方が多いんだなと感じました。



12/9 山ノ内町の里にも積雪

昨日からの寒気団の影響で、山ノ内町の平野部に約2cmの積雪がありました。午前9時、小雪ですが一部にあおぞらも見えます。天気予報では今日いっぱい雪ということです。
残したリンゴに雪が積もり、灰色一色の中に赤い色が鮮やかです。


2011年12月8日木曜日

12/10 スノーモンキー写真展(ロマン美術館)

山ノ内町立志賀高原ロマン美術館では、12月10日(土)から2012年4月8日(土)まで、第4回スノーモンキー写真展を開催します。地獄谷野猿公苑のニホンザルの姿を12名の写真家の作品で紹介します。また第2回スノーモンキーフォトコンテストの受賞作品も展示されます。
第2回スノーモンキーフォトコンテストの受賞作
なお、12月10日(土)午後1:30から、「スノーモンキー写真展Vol.4」のオープンセレモニーが行われます。今回のフォトコンテスト表彰式が行われ、講評もありますのでおいでください。






2011年12月7日水曜日

12/10 師走の皆既月食を見ましょう

2011年も師走12月。残すところ少なくなりました。この年末に素晴らしい天体ショーがあります。
今年2回目の日本で観測できる皆既月食です。6月16日早朝の皆既月食は、皆既(完全に欠けた状態)中に沈んでしまうこと、そして何より天候が悪く山ノ内町では見ることができませんでした。
しかし12月10日(土)深夜の皆既月食は、かけ始めから皆既が南の空の高いところで繰り広げられます。天気さえよければ素晴らしい天体ショーが見ることができます。

見所は皆既中の星空です。満月のときには月明かりで星はあまり見えませんが、完全に欠けると赤銅色の月とその周りにある星座、星を見ることができます。三脚にカメラをつけてシャッターを開け放して撮影してみることも楽しいのではないでしょうか。オリオン座、冬の大三角形、すばる(プレアデス星団)が月と一緒に撮影できることは滅多にありません。

天気予報ですと、雪まじり・・・・晴れてほしいものです。


2011年12月6日火曜日

第30回山ノ内町社会福祉大会 堀尾正明さんの講演

山ノ内町社会福祉協議会主催の第30回山ノ内町社会福祉大会が12月4日(日)、山ノ内町文化センターホールに300名を超える町民の皆さんが集まり盛大に開催されました。
開式に先立って「コーロ・レガーロ」の皆さんが美しい歌声をホールいっぱいに響かせ和やかな雰囲気の中で開会されました。


町の社会福祉に功労があった皆さんに「福祉功労者表彰」「福祉活動功労者表彰」が社会福祉協議会長から表彰状が渡され、次いで山ノ内町4小学校児童の福祉作文、標語、ポスターの入賞者に表彰状が渡されました。代表して金賞の作文が受賞児童の朗読で披露されました。

社会福祉協議会の発表
「大震災への支援を通して」

続いてはお待ちかねの講演です。「地域活性化の決め手はこれだ!!」~ご近所の底力・取材活動から~と題して、元NHKアナウンサー、フリーキャスター堀尾正明さんから地域作りのお話がありました。

講演のはじめには、テレビ番組作成の裏側の苦労話などユーモアを交えてお話しいただき、またフロアーとのやりとりなどがあり、講演に一気に引き込まれていました。印象に残った話のいくつかを紹介します。

「日本人は読む、書くという能力は優れた民族だが、スピーチ・話を伝える能力が弱い」「講演は一方的なものではなくコミュニケーションが大事。うなずきや笑顔が講演しているものにとって味方になる」「言葉は変化している。たとえば”憮然としている”は”シュンとしている様”なのだが、本来の意味と違う使い方をされている」

堀尾さんがNHKアナウンス時代に司会をした人気番組「ご近所さんの底力」のお話しでは、杉並区のある街の地域活動を通して空き巣被害を激減させた事例がDVD映像を交えて紹介されました。「地域活動はコミュニケーションである」「人口減少の時代、増えることはない。行政サービスも今までのようにできない時代を迎える。今のうちに住民が何かマンパワーを発揮させる必要がある」「町が人を変える。人が町を変える」など大切なお話しをお聞きすることができました。

児童による福祉作文・ポスター部門ダブル受賞の児童から花束が贈呈され、満場の拍手の中を堀尾さんが退場されました。

いただいた色紙「涓滴岩を穿つ」
「涓滴岩を穿つ」・・・わずかな水のしたたりも、絶えず続いていれば岩に穴をあける。たゆまぬ努力を続ければいつかは大成することのたとえ(大辞林より)


2011年12月5日月曜日

12/1「健康な庭木にするには」長寿大学教養講座

第3回長寿大学(12/1)の教養講座は、山ノ内町園芸アドバイザーの樹木医山本ひろみさんに「健康な庭木にするには」という講演をしてもらいました。

まず金沢兼六園の松の写真から、松の特性についてお話がありました。その中で、松の根は酸素が好きなので根を深く埋めてはいけないこと、土は酸性で水はけがよくやせている方がいいことなど、興味深い話がありました。そのほかにも、アメリカシロヒトリなど害虫の駆除についても目から鱗の話をたくさん聞くことができました。

最後に「樹木を元気にするには、根元を固くしないこと、根の周囲に笹などを密集させてはいけないこと」と教えていただきました。

講演の後の質問タイムではより具体的な質問が出たり、終了後にも個人的に質問されている受講者がおられ、充実した教養講座となりました。

2011年12月1日木曜日

雨含の松が枯れて伐採ということになりました



山ノ内町指定天然記念物のアカマツの巨木「雨含の松(ウガンノマツ)」が、枯死し危険ということで、11月29日、惜しまれながら伐採されました。
雨含の松は、山ノ内町教育委員会発行(昭和58年)に、胸高幹囲4.13m、樹高20.2m、推定樹齢約250年と記されています。ですので本年推定樹齢は約280年という事になります。近年枯れた枝が多くなり、また樹勢も弱くなったということで、樹木医さんにも診ていただき回復を図ってきました。しかし残念ながら枯死という事になってしまいました。

雨含の松は、座生神社の松ともいわれ親しまれていました。一茶の散歩道の湯田中側起点でもあり観光客の皆さんにも木陰で一休みの松でもありました。東小学校から下校する子どもたちも途中の雨含の松で一休みしたそうです。ある方が「帰り道でもないのに雨含の松にいって道草もしたなあ」と感慨深く語られていました。

また座生神社は安産の神が祀られて、お産が近づくと、自分のしめていた岩田帯を持って行ってお祈りもしました。これは山ノ内町の民話「座生神社の火つけ女」という民話にその由来が詳しく書かれてます。概略は「昔、供えられていた岩田帯を一本残らずそうじをしました。その後湯田中に火事が多発しました。町の人が見張りをしていると、美しくて若い女の人が通るとパチパチと火が付きました。女の人の後を追うと雨含の松で消えてしまったそうです。昼間雨含の松に行くと若い女の人が泣いていました。訳を聞くと、自分の岩田帯を村の人がみんな持って行ってしまったと話しました。それを聞いた村の人は、村中の岩田帯を集めて供えたそうです。それから火事はなくなりました